こんにちワールド

このサイトでは、僕が今まで行った事のある国々の言葉・文化・料理等々を不定期に紹介するブログになっています。また、著者は、27年間「手話」に精通し「全国手話検定2級」の資格持ち。その傍ら、タロット占い師としても活動しています。

韓国語の数字文法を基礎から完全マスターする6つのコツ

 

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 日本語の数字である「いち、に、さん、し…」という数え方は、中国から漢字が渡来したのと同時にこれらの数字も日本に持ち込まれました。ただし日本語の数字にはこの漢字由来の数字以外に「ひとつ、ふたつ、みっつ…」という数え方もありますね。これは、昔からの日本語が持っていた固有の数字です。

 韓国もやはり隣国中国から漢字とともに多くの文化を受け入れてきましたから、漢字音の数字がありますし、本来の民族が持っていた固有の数字もあります。ここでは、漢字由来の数字を漢数詞と呼び、固有の数字を固有数詞と呼ぶことにします。

 ただし、いろいろなものを数える場合にこれらの数詞を用いるわけですが、そこには若干文法的な操作も必要になってきます。今回は初心者の間違いやすい事項を中心に韓国語の数字について学んでみましょう。

 

         

  

1 漢数詞は発音に注意

 

 初心者の皆さんも”일,이,삼,사,오,육,칠,팔,구,십”という10までの数字は間違いなく使えると思います。しかし11以降の漢数詞も正しく発音できるでしょうか。まず11ですがこれは십일ですね。

 発音は(시빌:シビル)と連音させる必要があります。それ以降も”이,오”は母音で始まる文字なので일同様に連音して発音します。ただし6の”육”がちょっとやっかいです。これはいくら母音で始まる数字だといって”시뷱”としてはいけないのです。この”육”は元来”륙”という音なんですね。

 頭音規則というのがありまして韓国語では語頭にr音が来ないという規則なんです。 ただあくまでも語頭だけの規則で語中ならば本来の音がよみがえってきます。16は表記上は”십육”とする場合が多いですが、発音では”십륙”となります。ここで注意するのはただ単に십と륙を続けて読めば良いというわけにはいかないのです。

 ㅂパッチムの後にㄹが来るとㅂ音はㅁ音に変化し、かつㄹ音はㄴ音に変化するという鼻音化現象が発生します。16の正しい発音は(심뉵:シムニュック)となります。もちろんこれ以降の26、36、46…一の位が6であればすべてこの発音になります。漢数詞は主に計算や順序の場合に使われています。

 ですから日時、金額など非常によく使いますので正しい発音で言えるように勉強する必要があります。

 

2 固有数詞は繰り返し練習

 

 日本語の「ひとつ、ふたつ、みっつ…」に相当する固有数詞ですが、韓国語の場合は99まで固有数詞で数えることができます.日本語が10(とお)までですから、ずいぶんたくさんあると思われるでしょう。

 しかしありがたいことに1〜9までの一の位さえしっかり覚えれば、後は十の位を9つ覚えれば99まで数えることができてしまいます。少し発音が難しく感じるかも知れませんが、頑張って勉強しましょう。

 発音の注意箇所を説明しますと、14が”열넷”ですが、実際の発音ではㄹとㄴが隣接することにより”열렛”となります。24も同様ですね”스물넷”は”스물렛”と発音されます。

 この固有数詞は、人や物を数える場合に用いられたり、年齢など単位をつけて数える場合にも多用されるので、しっかりと覚える必要があります。

 

3 助数詞

 

 数詞を使って数を数える時の単位となる単語を助数詞と呼びます。○○個、○○歳、○○枚などがそれに当たりますね。そして固有数詞に限ったことなのですが、一の位が1〜4と20の場合に語末が少し変化した形を用います。하나→한、둘→두、셋→세、넷→네、스물→스무というように変化します。

 今度は助数詞を使って練習してみます。「1個→한 개」、「2名→두 명」、「3冊→세 권」、「4枚→네 장」、「20歳→스무 살」、「11個→열한 개」、「24本→스물네 자루」。表記上で注意するのは、数詞と助数詞は分かち書きをする必要があります。

 

4 人や物を数えてみましょう

 

人を数える時の助数詞には、명(名)と사람があります。頻度としては명をよく使います。

”몇 명 있어요?「何人いますか」”。

数を尋ねる時には疑問詞몇(いくつ)を使って尋ねます。

 

”학생이 몇 명 있어요?「学生は何名いますか」”、

”서른다섯 명 있어요.「35名います」”。

 

次に敬語表現を含む文です。

 

”교수님이 몇 분 계십니까?「教授は何名いらっしゃいますか」”、

”네 분 계십니다.「4名いらっしゃいます」”。

 

 この例文は敬語表現であり、和訳には表れませんが助数詞명(名)が敬語形분(お方)となっていることに注意してください。 次に物を数えてみましょう。やはり数を尋ねるには疑問詞몇(いくつ)を使って尋ねます。

 

”교과서가 몇 권 있어요?「教科書は何冊ありますか」”、

”세 권 있어요.「3冊あります」”。

 

”자가용차가 몇 대 있어요?「自家用車は何台ありますか」”、

”한 대 있어요.「1台あります」”。

 

 以上の例文のように、人や物を数える時には固有数詞を用いるのが基本です。

 

5 時間を数えてみましょう

 

いわゆる時計の時刻を読むのは、ちょっと複雑です。まず実際の時間を例として示します。「午後3時15分」は”오후 세시 십오분”となります。

 つまり○時の部分は固有数詞を、○分の部分は漢数詞で表しています。特に○時の時も助数詞の一種ですから3項で説明しましたように、1〜4時の場合は固有数詞の語末が変化した形を使います。

 時間を尋ねるのも疑問詞몇(いくつ)を使って尋ねます。”지금 몇 시에요? 今何時ですか?”。時間表記の場合の分かち書きでは数字と시,분は分かち書きをしません。時間の概念に含まれるものもたくさんありますね。年月日などがそうです。「2014年8月20日」は、”이천십사년 팔월 이십일”となります。すべて漢数詞ですね。ただ○ヶ月には、”한달”と”일개월”の両方の言い方が可能です。

 

6 金額を数えてみましょう

 

金額はすべてが漢数詞が使われます。韓国の貨幣単位は”원(ウォン)”ですね。また、金額を尋ねる時には疑問詞몇ではなくて、”얼마(いくら)”という単語を用いて尋ねます。

 

”저 사전이 얼마에요?「あの辞書はいくらですか」”、

”15,000원이에요.「15000ウォンです」”。

この”15,000″は、”만 오천원”で”일만”とならないことを注意してくださいね。

 

 そして貨幣単位”원(ウォン)”は、語頭が母音ですから直前の文字にパッチムがあるとすべて連音して発音されます[오처눤]。

 

           

 

まとめ

 

 数字は私たちの生活において欠かすことのできない言葉です。韓国語の数字は発音変化が意外と多く現れますから、正しい発音で繰り返し練習することが大切です。今回は数字を勉強する上で基本となる6つのポイントについて説明しましたが、まだこれ以外にも電話番号や郵便番号などの数字がありますね。

 これらは数えるのではなくて番号ですからすべて漢数詞で表現しますので、自分の番号などで是非練習してみてください。

 

韓国語の数字文法を基礎から完全マスターする6つのコツ

 

1 漢数詞は発音に注意

 

2 固有数詞は繰り返し練習

 

3 助数詞

 

4 人や物を数えてみましょう

 

5 時間を数えてみましょう

 

6 金額を数えてみましょう