こんにちワールド

このサイトでは、僕が今まで行った事のある国々の言葉・文化・料理等々を不定期に紹介するブログになっています。また、著者は、27年間「手話」に精通し「全国手話検定2級」の資格持ち。その傍ら、タロット占い師としても活動しています。

シンガポール英語を徹底分析!シングリッシュ5つの攻略法

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 シンガポール公用語は英語だということはご存知の方も多いと思います。シンガポールで話される英語、即ちシングリッシュは独特のイントネーションで、シンガポールならではの中国語とマレー語のスパイスが投入されている特徴的な英語になっています。

 アメリカ英語を学んできた私たち日本人にとって、シングリッシュを聞きとることは初めのうちは少し難しいかもしれません。英語をネイティブに話す外国人であっても、シングリッシュが聞き取れないことはしばしば。。。但し、いくつかのポイントさえ押さえてしまえば、実はとっても使いやすく文法にとらわれない簡単な英語だともいえます。

 今回はそんな独特のシングリッシュを理解するための5つのポイントをまとめました。お仕事やホームステイなどでローカルのシンガポール人と話す機会がある方、英語に自信がある方もない方も是非、必見です。

 

     

 

1)スーパー省略系を理解しましょう

 

 文字通り、シングリッシュでは英文をかなり省略して話すことがあります。例えば、

シングリッシュ:No need!

英語:I don’t need receipts.

日本語:レシートはいりません。

 

解説)この“No need”は発音も少し変わっていて「ノンニー」で至るところで耳にします。

 

シングリッシュ:So how? (So where?)

英語:How do we get there? (Where are we gonna go?)

日本語:どうやって行こうか?(どこいこうか?)

 

解説)HOWやWHEREなどの疑問詞以下の文章は文脈や雰囲気で伝わるので、省略されます。

 

2)犬なのか?CANのスーパー活用を習得しましょう

 

 シンガポールに数日間いると、この“CAN”をたくさん耳にすると思います。シングリッシュのCANでは、英語の助動詞CAN(~できる)という意味だけではなく、そのイントネーションによってCANだけで質問出来たり、質問の回答が出来たりします。

 「これ使っていい?」や「試着していい?」という質問の答えがCAN!「いいよ!」だったり、逆に洋服屋さんで店員さんに向かって、洋服を指してCAN?と聞けば、それはもう「試着していい?」(Can I try this on?)という意味になります。

 とにかくいろんな場面で使われます。英語で言う、以下のような文章はシンガポールにおいて、CAN一括で済ませられます。

 

・Sure!(もちろん)

・Yes, you can.(出来ますよ)

・Can I~?(~してもいいですか?)

・Can you~?(~出来ますか?)

 

3)有名な「~ラ」や「~レ」は方言と捉えよ

 

 これは最も有名なシングリッシュの1つかもしれません。シンガポール人は語尾に「~ラ」や「~レ」をつける傾向があります。初めて聞く方は想像しにくいかと思いますが、例として

 

シングリッシュ:No lah~!!!

英語:必死で“No way!!!”

 

と言っているようなイメージです。 日本語:「違うよー!」「ダメだよー」みたいなニュアンスです。

 

シングリッシュ:Go home loh!

英語:Let’s go home!

日本語:「お家に帰ろう」

 

 2つ目の“Go home loh!”は日本語だと「お家に帰ろう」ですがニュアンスとして「家帰るっぺ」や「ほな、帰りましょー」という風に方言として捉えて頂くといいかもしれません。これら語尾につく「~レ、~ラ」は親しみを覚えるととても可愛く聞こえます。

 

4)「~マ?」「~メ?」ときたらそれは疑問文です

 

 疑問文では語尾に「~マ?」「~メ?」がつきます。使い方として、英語の文章は疑問文せず、そのまま語尾にを「~マ?」をつけます。例として

 

シングリッシュ:you already eat ma?

英語:have you had lunch?

日本語:もうお昼食べた?

 

しかも過去や未来など時制についてもあまり気にしません。

 

5)聞き取れなかったら必ず聞き返しましょう

 

 英語で会話しているときに、何度も聞き返すのは相手に失礼と思って、理解していないのにそのままにしてしまうことは日本人にはよくあることではないでしょうか。冒頭でも触れたとおり、シングリッシュは英語のネイティブスピーカーでもほとんど聞き取れないということもあります。

 もっと細かく言うと、シンガポール国内でも中華系が話す英語、マレー系が話す英語、インド系が話す英語それぞれイントネーションが全く異なり、シンガポール人同士の会話でも、相手が何を言ったか聞き返すことはよくあることです。

 わからないままにしておくことはコミュニケーションをとる気がないと判断され逆に、失礼に当たるそうです。聞き取れなかった場合は、必ずわかるまで何回も聞き返して下さい。

 

           

 

まとめ

 

 英語を話すとなると、どうしてもアメリカ英語の発音に固執しがちの日本人ですが、シンガポールで英語を習得しようという方はシングリッシュは彼らの文化の一部であるということを受け入れて、楽しくシングリッシュを学ぶことをおススメします。

 シンガポールで英語を使って暮らしている日本人は、完璧にシングリッシュを完コピして英語を話す方と、アメリカ英語やイギリス英語など自分が会得した英語を貫いて話し続けるか方と、どちらかに2極化しているように思います。

 後者の方はシンガポールへの渡航前から英語力がかなり高い方が多いですね。但し、シンガポール人と会話していくうちに、少なからず日々話す英語がシングリッシュ化されますので、その変化も楽しんでみて下さい。

 これは関西弁の友達と話すと関西弁がうつる感覚に似ているかもしれませんね。

 

シンガポール英語を徹底分析!シングリッシュ5つの攻略法

 

1.スーパー省略系を理解しましょう

 

2.犬なのか?CANのスーパー活用を習得しましょう

 

3.有名な「~ラ」や「~レ」は方言と捉えよ

 

4.「~マ?」「~メ?」ときたらそれは疑問文です

 

5.聞き取れなかったら必ず聞き返しましょう